moyotanのブログ

70を前にして、ふと・・・感じていることを・・・

私と鹿児島言葉

明日の日曜がブログの投稿やポッドキャストの配信なのですが、

土曜の今日、

ブログ投稿とポッドキャスト配信をすることにしました。

 

明日はフルートの発表会なんです。

 

2年前から、月1-2回で始めた「フルート」です。

 

「ピロロロー」(早く細かく可愛く奏でる)はできませんが、

懐かしい曲とか、優しく綺麗なメロディーが吹けるのを楽しんでいます。

 

明日は、「グリーンスリーブス」と「少年時代」を演奏します。

演奏、と言うには恥ずかしいのですが・・・

 

 

唯一出てくる高音域の「ソ」がかすれたり、音を外したりしそうで心配です。

 

ただ、先生のピアノ伴奏があるので・・・かすれや多少のハズレは誤魔化してもらえるのでは?という微かな期待もあります。

 

 

さて、今日は「私と鹿児島言葉」について書きます。

 

TVドラマのセリフで、

 

同僚との出会い頭に、

「お疲れ様」と挨拶を交わしていました。

 

「こんにちは」や「おはようございます」ではなく、

「お疲れ様」でした。

 

それも全国放送のドラマでです。

「この頃、聞くな」とは思っていたんですが・・・

出会い頭の「お疲れ様」が、

全国区で使われているんだなーと改めて思いました。

 

 

 

私は、30数年前、標準語のメッカである東京から

鹿児島に移り住みました。

 

その頃、道の向こうから、顔見知りの人がやってきて、

出会い頭の挨拶に

「お疲れ様」と言われました。

私は、何と返事をしていいか戸惑いました。

 

というのも「お疲れ様」という挨拶は、

出会い頭でなく、「さようなら」の挨拶で、

しかも目上の人に対して・・・しか使いませんでした。

 

だから、戸惑ったわけです。

 

 

「おやっとさあ」という鹿児島弁の出会の挨拶であります。

30数年前、近所の年配の方の出会の挨拶は

この「おやっとさあ」でした。

意味は「お疲れ様」です。

 

 

TVや教育の中で標準語が広まって、

「おやっとさあ」と同じ意味の「お疲れ様」が若い方に普及したんでしょうね?!

 

ということはですよ。

鹿児島では・・・

「お疲れ様」「おやっとさあ」は「ねぎらい」を表す言葉を

鹿児島では出会いの段階で使うんだと思った時、

ちょっとした感動を覚えました。

「優しい文化」ですね。

 

 

「私と鹿児島言葉」のエピソードとしてこんなこともありました。

 

 

鹿児島に来て数年経った頃、

数人の方に、「鼻濁音」が綺麗だと言われました。

 

 

それまでの人生で「鼻濁音」を考えたことはありませんでした。

反対に、鼻濁音の「ガギグゲゴ」じゃない「ガギグゲゴ」があることを初めて意識しました。

 

 

他に、イントネーションに悩みました。

娘が小学校に入学して、国語の「音読」の練習を聴いていて、

文章や語句のイントネーションが

私の知っている標準語とは異なっていて、いちいち気になりました。

 

心の中で「訂正したいけど・・・これを言っちゃダメだ。この子は鹿児島が故郷になるんだから・・・」と自分に言い聞かせて・・・

娘の音読を聴いていました。

 

お昼に流れてくる地元のラジオ番組での小学生の作文も、始めは、気になって、気になって・・・いました。

 

でも・・・・いつしか・・・

2学年下の息子の音読は、慣れたんでしょうね、気になった記憶がありません。

 

そして、この頃、

東京の親類に会った時、自分では気づいていなかったんですが、

 

「まりちゃんも鹿児島のイントネーションになったね」と言われました。

 

イントネーションだけは鹿児島っぽいようです。難解な鹿児島弁の数々はしゃべれませーん。

今でも・・・

 

 

最初に触れた出会いの挨拶の「お疲れ様」ですが、

戸惑いながら、

「私も」と、

使おうと試しながら、使いきれず・・・

何年かかっただろう?

無意識に「お疲れ様です」が言えるようになりました。

 

 

でもです。

印象なんですが・・・

この頃、「お疲れ様」を挨拶をする人が少なくなってきている印象があるんですが・・・

せっかく私が使えるようになったのに・・・

 

今日は「私と鹿児島言葉」を書きました。

 

読んでくださったことへの感謝とねぎらいをこめて・・・「みなさん、お疲れ様でした」