moyotanのブログ

70を前にして、ふと・・・感じていることを・・・

「70歳のチアガール」を観ました。

先ほど、「おめでとうございます」と

集落の婦人部の方々が、

主人の敬老を祝うお菓子を集落の婦人部の方々が持ってきてくださいました。

 

私は来年70歳になるので、今年は主人の分だけです。

 

敬老の日には「おめでとうございます」と言われます。

 

照れくさいのもあったり、

「老い」を実感させられるようで、

どちらかというと、

敬老の日」を特別に祝われるのには・・・首を傾げていました。

 

でも、

いくら平均寿命が延びたとはいえ、

この年になれば、いつ何時何があるかわからないし・・・ということだから、

 

「1年間無事で生きて来れた」というのはやはり、めでたいことかもしれないですね。

 

 

来年の敬老の日を過ぎた10月に「満70歳」になる私は

お菓子のお祝いを受け取るのは再来年だそうです。

 

 

という繋がりもあり、

私のブログで書くためのような映画を観てきました。

 

「70歳のチア・リーダー」というドキュメンタリーフィルムです。

(ミニシアターでしが上映されないですね)

 

 

登場するのは、フロリダを拠点に、活動するダンスチーム「カレンダーガールズ」のメンバーたち約30人です。

 

ほぼ65歳以上のリタイヤした女性が

派手なコスチュームに身を包み、ダンスを披露します。

 

主な活動場所は、というと、地域のイベントや募金活動、プライベートパーティー、パレードなどです。

 

 

派手なコスチュームと書きましたが、ほんとに派手!なんです。

 

頭から足の先まで、ヒラヒラ、キラキラ、ピカピカ・・・

超のつくミニスカートに、

はみ出したお肉もクッキリだったり、ガリガリが目立つタンクトップ、

そして白いファーのブーツ・・・

 

 

シワシワの肌に濃~い化粧、ガリガリもいれば、鍛え抜かれた筋肉いれば、超ポッチャリだったり・・

 

それが・・・みんな満面の笑みなんです。

 

 

様々な私世代の姿、つまりは「老化」を背負った姿、「私自身」を思いっきり見せつけられてしまったのですが・・・

 

潔(いさぎよ)くて、映画を観ているうちの、私もだんだん吹っ切れてきました。

 

 

 

 

チームの名前の「カレンダーガールズ」は

ニールセダカで、大ヒットしたあの「カレンダーガール」からきているような気がします。

 

あの頃、壁のカレンダーの各月を飾る女性の姿をウットリと眺めていた女性たちの数十年後といえるからです。

 

日本でも坂本九とか・・・歌番組でキラキラしたナベプロの歌い手さんたちが楽しそうに

”I love, I love, I love my calendar girl”と歌っていました。

 

 

 

 

スエーデンの監督が2年間、フロリダを行ったり来たりして、

カレンダーガールズの内側から迫るために、

主に5人に焦点を当て、

インタビューや生活の様子を映し出していました。

 

 

 

リーダーは

長身でスリムなキャサリン、設立当初から参加して

今は、週60時間以上をチームのために費やし、

完璧とも言える統率力を発揮していて、カッコ良かったー!

 

印象に残っているのは、

フラン、

もちろんダンスもしますが、チームの髪飾りの製作者です。

 

半年間フロリダを離れて別荘で暮らすことをご主人に強要されて、

葛藤しながらも、フランは別荘でご主人の世話をやくんです。

コーヒーを新しく入れなおしたり・・・

その表情が・・・無力感、ご主人への怒り、呆れ、自分はどうしたいの?という問いだったり、グループを懐かしんだり・・・たくさんの感情が入り混じった表情なんです。

 

別荘でもチーム一人一人に応じた髪飾りを作り、

夫に嫌な顔をされながらも

何時間も運転して、フロリダへ・・・髪飾りを届けに行くんです。

 

髪飾りの袋に書かれたメンバーの名前を呼びながら、

髪飾りを渡すシーンは素敵でした。

受け取ったメンバーたちも、眼差しやハグでフランを包んでて、涙が出ました。

 

 

ちょっと「ガールズ語録」を紹介しますね。

 

「目標は楽しむこと」

 

「ガールズと離れるのは嫌」

 

「私は踊りたい、ステージの上で倒れるまで」

 

「衣装をつけてタイツを履くをスーパーヒーローになる」

 

「早く衣装を着たい、楽しみね。待ち遠しいわ!セクシーよね。メイクするとスターみたい」

 

「衣装をつけるとハイになる。イカれてるのよ」

 

 

「踊っている時は何も考えない、頭の中はハイになってる」

 

「これができたら大きく変わる、できなければ・・他のことをする。何かわからないけど・・」

 

「仕事はしたくないけど、ガールズだけは熱心よ」

 

「チームが無くなったら耐えられない。心が折れる

 

「創作意欲が湧き出してきてるの、ただ楽しんでる」

 

「私は71歳、あと10年かな?75や76で死んでる人もいる。母は79で死んだ」

 

「あと9年しか生きられないと知ったらどう?頭で考えてもわからない」

 

「私は今まで、ずっとみんなの世話をしてきた、今は自分のしたいことをするとき」

 

「私は独身のおばあちゃん、自分のささやかな人生を歩いている。そのことが幸せ」

 

雑談の中で

「子どもに世話をかけたくない」と

楽しく話す中でも、(動けなくなったら)自殺するとか、

「(血が飛び散るから)銃で死ぬなら車の中」とか「バスルームがいい」とか・・・・と言ったり、

 

「私は五人も六人も子どもの世話をしてきた。

でも子どもらは、一人の親の世話もできない」

という冗談と皮肉の混じった最高の語録も飛び出してきていました。

 

 

 

ガールズたちは年間100回以上の公演をこなし、そのためのダンスレッスンを週3回するんです。

 

もはや習い事レベルではありません。

立派なパフォーマーですね。

(ちなみに私の習い事は月2回の2時間のフルート)

 

チームで得た収益金は

盲導犬介助犬を訓練する団体に寄付するという大きな使命を持っています。

そんな使命感があるからこそ、

尻込みをしていたダンスにも挑戦し、

家族に反対されても「自分がやってみたい」という気持ちを大切にしているんです。

 

 

映画を観ての帰り道

私の中で、フツフツ、メラメラ、ドキドキとかが、湧き上がったのは確かで、踊り出しそうでした。

 

まあ、どうみてもあの衣装は似合うか以前に、好みではないので、私にはガールズの踊りはあり得ませんが・・・

 

「やってみたい」とか

「ウキウキ」とか「ドキドキ」とか

そんな時間を沢山作ります。

 

ちなみにブログ・ポッドキャスト

私の頭の中がグルグル動いていて・・・

ウキウキ・ドキドキの一つです。